コロナで大変ですね、手洗いうがいを励行しましょう。病室などの消毒にオゾンガスを使用すると良いですよ。コロナのウイルスも消毒できる機械がありますので、探されると良いですね。去年の年末にオゾンガス消毒器を見て、これは良いと思って実験をしました。実際の病院で、消毒前後でスタンプ法で細菌検査をしたところ、床の荒れているところ以外は全て無菌になりました。
今その機械は納品までに2から3ヶ月待ちです。東京消防庁の救急車の消毒にも同じような機械がすでに稼働しています。
BT088Mという商品ですが、ホームページにリンクを貼っている。田村テコ、丸三バイオテックの製品です。http://www.teco.co.jp/product_pdf/bt088m.pdf
僕が実験した時のまとめです。
オゾンガス消毒機BT088Mは、患者が在室していた環境を消毒するには効果的であった。
患者が入室している部屋であるため、床、テーブル類は菌を認め、また、ベットはオゾンガス消毒直前に病室の廊下を通って運び込まれ車輪のゴム部から菌を検出した。
オゾンガス消毒後はオーバーテーブル、テーブル、ベットの車輪部、清潔空気吹き出し口の床のからは菌を認めず、トイレ周辺の床から、消毒前より菌数は少ないが菌を検出した。通常、床の消毒は表面が荒れている場合、液体消毒でも消毒剤が行き渡らず菌を検出することがある。今回のオゾンガス消毒では床の表面の荒れが少ないと考えられる、清潔空気吹き出し口の床には効果を認めた。このことより、オゾンガス消毒はクリーンルームの消毒には十分効果があると考えられる。
消毒に要する時間はオゾンガスによる消毒開始から、CT330になるには91分間必要であり、再度入室できるオゾン濃度になるまでは、開始から約3時間を要した。しかし、担当看護師からの聞き取り調査では、クリーンルームの消毒には2時間以上を要するとのことである。医療機関ではただでさえ人手不足であり、消毒で同等の効果を得るための人的要因を考慮すれば、人手を要しないBT088Mの自動消毒機能は高く評価できると考える。
オゾンガスは活性酸素を放出することで消毒効果をもたらす。その効果は菌・芽胞のみならずウイルスまで認められる。ウイルス消毒などには次亜塩素酸系消毒薬が使用されるが、次亜塩素酸系消毒薬は消毒副産物としてのトリハロメタンの生成がある。トリハロメタンは国際がん研究機関(IARC)で「グループ2B:発がん性の恐れがある」クロロホルムを産生する恐れがあり注意が必要である。また、次亜塩素酸系消毒薬で通常の床・壁に必要な消毒濃度は200ppm、体液が混じった場合は1000ppmであるが、その濃度では塩素ガスの放出の恐れがある。塩素ガスの作業環境評価基準値は 0.5ppmであるが、カルキ臭を感じる濃度が0.4ppmと言われている。実際に病室を消毒した場合はカルキ臭や刺激を感じることが多いが、消毒時の塩素ガス濃度の報告はなく、多量に消毒液を使用した場合の危険性については不明である。塩素ガスの毒性は動物試験のデータに基づくと、30 分間曝露での LC50 値が300~400 ppm(900~ 1200 mg/m3)であった。1000 ppm(3000 mg/m3)を超える濃度は、短時間曝露(約 10 分間)でも致死的であると言われている。次亜塩素酸系消毒薬を使用した病室消毒はウイルス汚染が疑われる場合に行われるが、実施する医療従事者に健康被害をもたらす危険性は否めない状況である。
オゾンガス消毒機BT088Mはオゾンガスの実濃度を数値管理でき、安全な濃度を視認できるため、医療従事者の健康被害を及ぼすことはないと考えられる。